1.いくつのストアに登録するか
当初はパブーに登録して、外部ストア連携によって労せずして複数のストアに展開するということを考えていましたが、すでに書いたとおりパブーは退会しました。
というわけで自力で各ストアに出品することになるのですが、すでに決めている登録先を書いてみたいと思います。
【Kindleストア】
業界最大手。これを外すことは考えられず。
【iBookstore】
iOSユーザーの数を考えるとやはり外せない。Macがないと登録不可能だが、幸い所持しているので問題なし。
【Ameroad】
電子書籍ストアではなく、いわゆるソーシャル決済サービス。パソコンで読みたい人や自分で端末に転送したい人向け。支払い方法が多彩でユーザーに優しく、クリエイターにとっても手数料が0というのが魅力。
楽天のkoboも検討していたんですが、情報が少ないので現時点では保留です。ソーシャル決済サービスの元祖であるGumroadは、クレジットカードのみの支払いかつ英語サイトなので、ユーザーの視点に立つとあまり魅力的ではないかなと。
Ameroadで売る予定なのは、EPUBファイルとPDFファイルです。パソコン上で手っ取り早く読みたいならPDFでいいですし、Chromeストアでダウンロードできる「Readium」ならEPUBも読めます。
とりあえずはこの3つで進めていきたいと思います。
2.PDFとEPUBの違い
電子書籍端末は文字サイズを自由に変えられ、それに対応したEPUBはリフロー型と呼ばれています。対してPDFは文字サイズを変えることはできませんが、画面を大きくしてもレイアウトが崩れません。このような固定レイアウト型は、制作者の意図をしっかり反映できるのです。たとえば京極夏彦氏は、文章が絶対にページをまたがないように自らレイアウトしていることが知られていますね。
そこまでするのは無理だとしても、PDFで出すなら紙の書籍のようなレイアウトを目指すべきといえます。1ページが40字17行……多少の増減はありますが、ライトノベルの構成はだいたいこうなっています。そして俺棒では局面図を挿入しますが、ど真ん中に配置されるようなことはせず、必ず四隅のいずれかに配置されるようにする。将棋関係の書籍ではそうなっています。
こうした工夫によって、電子書籍でも紙と変わらず、小説を読んでいるという実感を強められると思います。