1.俺棒翻訳プロジェクト?
唐突にもほどがありますが、俺棒を翻訳して世界に向けてリリースできたら……という夢が持ち上がってきました。
もとより電子書籍は全世界をターゲットにできる商品ですし、有名な「Gene Mapper」は繁體中文版がリリースされています。
そもそも海外に将棋ファンはいるの? と疑問の方も多いでしょうが、ポーランド出身のカロリーナ・ステチェンスカさんが「NARUTO」の将棋シーンをきっかけに将棋を覚え、メキメキ上達し、ついには将棋連盟によって特別招待され、プロの女流棋士を破ったというのは大きなニュースになっています。
【日本の漫画を読んで将棋を始めたポーランド人女性棋士カロリーナ・ステチェンスカさん】
おそらく私たちの想像以上に、海外の将棋ファンはいます。その原動力のひとつとなっているのは間違いなく81dojoでしょう。
【81dojo】
インターネットで将棋対局できるサイトは将棋倶楽部24が圧倒的なユーザー数を誇りますが、全世界をターゲットにした81dojoは徐々に利用者が増えていて、日本だけでなくさまざまな国の人たちが日々対局を楽しんでいます。
そしてこのサイトの代表は、海外の将棋普及の第一人者ともいえるHIDETCHIこと川崎智秀さん。ボランティアとして和英将棋用語辞書などを刊行されています。それらはかなり評判がよいらしいです。
日本のサブカル、クールジャパン(この表現を笑う人もいますが)が世界で人気があることは言うまでもありません。だから将棋ライトノベルというジャンルも海外で受ける可能性はあるのではないか、と考えているのです。
2.翻訳はどこに依頼すれば?
さっそく翻訳業者について調べてみましたが、はたしてどういったところに依頼すればよいのか悩むところです。小説なのでビジネス文書専門の業者にあたっても仕方がありません。
小説翻訳が可能で、できるならばオタク系に理解がある……そんな理想的な業者があるのかどうか? と思っていたらありました。
【Doujinshi Translation.jp】
「同人作家専用!同人誌の翻訳&購入案内サービス」と謳い、小説の翻訳も受け付けているとのこと。企業ではないですが、すでに利用者もいるようでサービスとしての発展性が期待できます。
かなりのオタクメンバーなので、下記3つを活かした翻訳なら他の翻訳企業より良いメンバーだと自負しています!「日本語の細かいニュアンス」「本場の自然な英語」「同人誌(=同人漫画)特有の文化や流行」
これは素晴らしい。プロジェクトが正式に決まったら、ぜひともお願いしたいと思います。
3.かかる費用は?
もっとも肝心なのが、費用です。Doujinshi Translation.jpのプランではこのようになっています。
プロコース ドラフトコース20円/文字 15円/文字 →今ならβ価格:12円/文字!
俺棒の第1巻はちょうど9万文字くらいなので、プロコースだと180万円。ドラフトコースだとβ価格で108万円。
おそらくどこもこんな相場でしょう。残念ながら、とても個人でなんとかなる金額ではありません。
普通ならここで諦めるところなんですが……ひとつだけ道があると気づきました。そう、昨今話題のクラウドファンディングです。
「不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。 」
Wikipediaから引用してみましたが、これによって資金を調達し、プロジェクトをスタートできた個人やサークルは多いようです。
クラウドファンディングで資金調達をするとしたら(というかこれ以外に方法はなさそうですが)、いったいどこで? このことを次回のテーマにしたいと思います。